伝統行事
【前半】二十日水撫でぃ~登山編~
おはようございます。
書記です。
11月8日(水)は旧暦の9月20日です。
嘉陽区は「二十日水撫でぃ」でございます。
↑まずは御願をしていただくおばぁが上ることには始まらない
二十日水撫でぃは
「ぱちかみじなでぃ」と嘉陽では呼ばれています。
この登っている山は「上城(うえぐすく)」と申しまして、
嘉陽の御嶽があるところでございます。
嘉陽発祥の地とされており、
旧暦の9月20日はニライカナイから
神様が嘉陽の御嶽にやってくる日とされているそうです。
ですので「二十日水撫でぃ」の行事の日に
部落のみんなで上城に登り家内安全のお祈りや、
新生児の健康祈願を行います。
↑水神(みじがみ)に御願をするおばぁ
まず水神に御願をすることからはじまります。
嘉陽集落の裏手にそびえる山々には4本の谷があり、
そのうちの一本に「やまだ」と呼ばれる谷があります。
水神の拝所は「やまだ」に向かっており
その川の神様に祈りをささげるための場所です。
上の写真のペットボトルの中には
「やまだ」に流れる川から汲んできた水が入っており
御願を捧げた後にそのお水をおでこに撫でつけ各自の健康を祈願します。
それが「水撫でぃ」の由来になっております。
次に嘉陽上城の御嶽の拝所に
御願を捧げます。
おばぁの御願が終った頃に
部落のみんな上がってき始めます。
↑上城に登山する道は手すりはあるが険しいため、年々上がってこれる人数が少なくなっている
↑部落の方々も一人一人御願を捧げる
部落全員が御願を終えると
三線で嘉例(かりー)づけがはじまります。
↑嘉陽区の行事ごとにお世話になってます三線同好会の皆さま
そして二十日水撫でぃは
皆で各家庭で作ってきた料理を持ち寄って
一緒に食べます。
さながら集落みんなでピクニックのような雰囲気
みんな和気あいあいしている感じです。
ここまでが上城山の上で行われることです。
これから下山していくのですが、
下山してからも二十日水撫でぃは続きますので、
前半と後半に分けて書きたいと思います。
余談なのですが、
私書記持ってきたお弁当を紛失するという
失態をしていましました。
私が何も食べずにいると
あちらこちらから
これ食べて、あれ食べてと
分けていただきました。
最終的にはおばぁが作ってきた
お重丸々いただきました。
この年になって
遠足でみんなにお弁当を分けてもらった
小学生のような気分を味わうとは思いませんでした(笑)
というわけで本日はこれにて
後半へ続く!!!!!!